晩秋

人間の証明

夢に逃げる

毎日特にすることも無いので睡眠時間が多くなる。

というよりやらなければいけないことは沢山あるのだが

その現実から目を背けて日々をやり過ごしているようなものだ。

寝ていればその間現実を見なくていい。

 

朝早くに目覚めることがあっても布団の中で目を閉じ再び眠りにつく。

その時それまで見ていた夢がどんな感じだったかを覚えているので

その夢の続きを見れるようにイメージしながら眠るのだが

ほとんどの場合成功して夢の世界の続きへとログインしていけるようになった。

しかし最近見る夢はたいてい何かの追っ手から逃げるものや誰かに叱られて困っているものだ。

 

現実から逃れたい意識が夢の中で具現化しているのだろう。

だからいつも寝起きはあまり気分がよくない。

それでも起き上がって部屋の中で独り今日を憂うよりはマシだろうと夢の世界へ逃げ続けるのである。

毎日明日こそは早く起きて活動しようと思ってはみるのだが

明日の自分にはいつも裏切られてばかりだ。